偶然の産物
なんだこの奇跡、みたいな事ってある。
僕、留学していた事があるんですよ。
トロントに約3か月ほど。
トロントですよ。カナダの。
日本からむちゃ遠い。
で、そこで僕チリ人の友達とトロントの市街地で遊んでたんです。
市街地というのは具体的にクイーンストリートあたりかな。
友達の家がその辺にあったから。
そしたら、そこで僕幼馴染に会ったんですよ。
お互いトロントに来てるとか全く頭にないし
しかも基本的に街歩いてる時そんなに通りすがりの人の顔見ないやんか。偶然目が合って「あれ?」みたいな、「見たことあるぞ」とか「んな訳ないよな」とか
「もしかして〇〇(私の名前です)君?」って向こうから話しかけてきて
「△△さん?□□さん?どっち?」
その幼馴染は双子の日米ハーフやからどっちか分からんかった。1歳上もあって、さん付け。
保育園から一緒で、小学ぐらいから喋らなくなってたからその人とむっちゃ仲良いって訳でもないけど
実家が徒歩2秒ぐらいの距離で、その双子ハーフの弟とは死ぬほど野球して遊んだり、家行ったりしてたから
まぁまぁの関わりという感じの人。言い換えれば、どういう心の距離感で話したら良いのか割と分からん人。
そんな偶然あるんやと思って。
で、あまりにも久しぶりなのと偶然が重なりすぎて、チリ人ほったらかしで日本語で喋ってもて。
「今度トロントの美味しい店教えて」って言ってLINE教えてもらって(謎)
ってした経験があるんですけど
その後LINEで「せっかくトロントにいるんだからトロント大学でゼミ聞きに来ない?」って来て
僕英語はそんなに喋れんけどトロント大学のレベルぐらいなら今持ち合わせてる知識と論理的思考能力で余裕っしょ的な思考で「行く行く~」って返したんです。
どんなレベルかの知的好奇心もあり、ワクワクもしてた。
当日行って、その人に会って手続きをしてもらって講義室入ったんですけど
ゼミ始まってから気づいたんですけど
宗教のゼミで
宗教勧誘というやつで
「ほう、そう来たか」
としか思わなくなって
教祖の言葉についての討論会が始まった時
「お腹痛いです」って言ってトイレ行くフリして半泣きで逃げたお話