All is well (ヒッチハイク後編)
(前の記事の続きです)
先ほど見た目ヤンキーと言ったけど、中身もバリバリのヤンキー
運転の兄ちゃんは昔留置所入ったみたいな事言うてた
その一行は、静岡の富士からお台場のジョイポリスに遊びに行ってたらしい。
その一行からしても、自分が大学院に行ってて新鮮だったのか道中ずっといじられるというか、自分に興味津々で質問が絶えなかった。
その一行もヒッチハイク載せた事なくて
ヒッチハイク見たの初めてらしい。
「これから俺らが富士の樹海連れてくって言ったらどうすんの?」
みたいな、高度なギャグをかまされてやべぇ…ってなったのはあったけど、笑
普通に気の良い兄ちゃんと姉ちゃんでした。
趣味は心霊スポット巡りだそうで、なんでか聞くと刺激が欲しいから、とか言ってた
確かに刺激的ではあるけど…怖いやん
みたいな話とかしたな
怖い話していこうぜ、みたいな
中学からの友達としかせんようなノリに俺まで付き合わされて笑
自分、怖い話のストック無いんですよ
だから
自分の友達におるアイドルのストーカーの話して
「それ違う方向の怖い話!」みたいな感じで話落とす事にした笑
その一行の地元が富士であったために、海老名の次の大きなサービスエリア、足柄サービスエリアに到着
遂に静岡
めっちゃ良い人で「次見つかるまで一緒にさがしましょか?」みたいな事も言ってくれたが、海老名で一時間半かかったことと、その時もう8時30分ぐらいなのもあって遅くなっても申し訳ないから気持ちだけ頂いた
この一行にも幸せが訪れますように
足柄サービスエリアでも"次のサービスエリアまで"のスケッチブックを掲げる
そしたら、30分してないと思う
すぐ見つかった。
1人の40歳ぐらいのおじさん。
千葉に単身赴任してて、家がある愛知に帰る途中らしい。
めっちゃ熱い人だった。
あと名古屋弁が凄かった笑
ヒッチハイク載せた事4回ぐらいあるっておっしゃってた。
ヒッチハイク載せる事を生業としてるのかと思ったけど話聞いてると管理職の方っぽかった
なんかその人はあのクソなげぇ静岡から愛知まで連れていってもらったこともあって
色々自己紹介で表面上の話が終わると人生観とかの話になってくる
ここで全てを書くとちょっと臭くなるからあんまり詳しく書かんけど
俺が「一回こうやってヒッチハイクしたら、次からヒッチハイカー見かけたら乗せてしまうかもしんないです」
って言ったら
「そうだで。(これ、入力ミスではなく方言)そうやって自分がもらった幸せを他の人に回して、最後に自分に幸せっちゅうもんは帰ってくるサイクルになってる」
みたいな話とか
「若い頃にヒッチハイクでもなんでも、自分の殻を破る経験をしとかんとな。俺は日本一周とかした」
みたいな話とか興味深い話をしてもらった。
これまでずっと会話し続けてたのもあり、こういう話し続ける人がありがたかった。
趣味はバイクとか車いじり
あとドローンをいじること
メカニック系の趣味だった。
車いじりが趣味なのもあってか、メーター見たらめっちゃスピード飛ばしてた笑笑
嫁にするべき女の特徴は
可愛いくなくて良いから、自分が安心して外に出られる人
とか聞いた
その人バツイチで
前の女性は可愛いかったらしいけど離婚して今の嫁にいたる
今の嫁の事をかなり愛してるような感じが伝わってきた。
良い話聞けたな~
あとは資格とかの話かな。
取っておくべき簡単な資格
理系でも法律関連の資格取ってたら強いぞって話
あと出会いの数を増やすために、の話
出会いというのは異性とかじゃなく、友達とかそういうのも含む
自分が心に刻んでるから詳細は省く。
そんなこんなで上郷サービスエリアに到着
本当にありがとうございました。
人生のヒントって、意外とこういうところに落ちてるのかもしれない、と少し思った。
この方にも幸せが訪れますように。
上郷サービスエリア
ここも、10分ぐらいで声かけてくださった。
カップルだった。
なので初めて助手席じゃなく後ろのシートに腰かける
男の人が31歳。やや若め。パン屋勤務
その彼女はパン屋のバイトで、そこで知りあったらしい。
三重から静岡まで日帰りドライブだったらしい。今日は富士山が雲一つなくてめっちゃ綺麗に見えた、と言ってた。
そうでしょうね。暑すぎて日中死ぬかと思った。スケッチブック掲げて心折れてるとき。
この辺から関西弁で、関西のノリで喋れるようになる。
助手席の女の子から
「何歳に見えます?」
っていう質問に持ち込まれて
男の方が31やから26ぐらいちゃうかな…って思ったんやけど
2歳って答えた
めっちゃ滑って冷や汗かいた
いや、これ正解分からん。
年上で答えたらまぁ即死亡やろ
年下なら嬉しい言う人もおるけど、「そんな子供に見えますか?」みたいな人もおるやろ
で、26ぐらいって思ったって上で言ったけど
実際は20やって
あぶね~ってなった笑
そんな年齢離れてる思わんかった…。
上郷から刈谷ハイウェイオアシスまで乗せてもらった。
愛知→愛知やな
ハイウェイオアシスって言うぐらいの大きい所やから次のヒッチハイクつかまりやすいやろうという気遣いをしてもらった。
上郷→刈谷はすぐで
自分がヒッチハイクをしてる理由とか
その女の子が専門に通ってて
来年からどこに就職するか、みたいな話とかしてたらあっという間に到着した
このカップルにも幸せが訪れますように。
この刈谷サービスエリア、めっちゃ大きいんやけど
観覧車あるぐらいデカいんやけど笑
海老名の次に時間かかった。
というかトラックだらけで
平日の夜やからかな
もう23時回ってたからっていうのもある
ここで一夜を明かそうかと思ったほど一般車がいなかった。
30分~45分ぐらい粘ったかな
掲げたスケッチブックは以下
もう、大阪方面って出した方が良いと思った。
大阪付近のサービスエリアで下ろされても、目的地が大阪の車が大阪付近のサービスエリアに止まらないんじゃないかという考えからである
すると結構時間経ってから ハイエースが止まって
「乗れや」みたいな合図(言葉はもらってない)もらって
乗らせて頂いた。
ちなみにこれが最後。
大阪まで乗せてもらいました。
40後半ぐらいのおじさん
と
20後半ぐらいのベトナム人
さっきのカップルの話から分かるように、自分の年齢予想マジでめっちゃ外れるからあんま意味ない気がしてきた。
こちらも後部座席へ
二人は仕事帰りで東京から大阪へ帰ってた途中らしい
ヒッチハイカー乗せた事ないって言ってた
ベトナム人はずっと寝てて
最初は声が小さくて車のエンジン音に負けてたから聞き取り辛かったけど
俺の耳も適応して段々分かってくる
最初この人何言ってるんだろうって思ってたけど
話聞けてくるとめっちゃ博学で
僕、物理学科なんですけど物理の話めっちゃ着いていける人で
量子論の話とかしたな
数学の発散と収束とか、位相集合論の話もしたな。
なんでそんな知ってるんですか?みたいな事聞いたら
「乗せたからってそんなおだてる必要はないやろ。俺なんか高卒やし」
って言ってたけど
そういう科学に興味ある時点で博学であることは察された
おだててると思ったらしい。
申し訳ありません。
科学関係の知識めちゃくちゃ知ってたから大学行ってたのかと思った。
姉の話をされて
姉が俗に言う突然変異の天才というやつで精神病も患っててすぐに亡くなったみたいな話された
電話番号とか一発で覚えてたらしい。
そういう血筋か~と少し思った。
普通僕の卒論の内容とか言うと「よく分からん」の一言で片付けられるんですけど
詳しく説明求められたり、
納得もされてる様子で
結構喋っちゃった。
その人は会社経営してて
従業員よりも待遇悪いわ~とかおっしゃってた
大阪までの間は
物理の話、会社経営の話、その方の子供の話
とかしたな
ベトナム人が起きると、二人で会話されてた。
この頃には僕も疲れはてて
会話してくれることがありがたかった
寝るのは失礼かなと思って目はパッチリ開けてたけど。
話しかけられたら笑顔で返す必要あるしな
京都あたりで
事務所の二階の寝床が空いてるから一泊していけ
って言われて
畏れ多いです…野宿しますよって答えたけど
せっかくやし泊まっていけや、って押されて
泊まる事に笑
高速から降りて
ベトナム人は別途1人で帰り
おじさんに牛丼まで奢ってもらうことに…
この牛丼も、五臓六腑に染み渡る美味さだった。
ごちそうさまでした。
その人が「自分も他の人に優しく当たったれよ。こういうのはお互い様や」
みたいなお話をされてたんやけど
「明日宝くじ買おかな」
ってボソッと呟いたから
「それで当たったら次から宝くじ買う前日ヒッチハイカー乗せまくらなあきませんね笑」
言うたら受けてた笑
事務所の二階着いたのが深夜の3時
町田で朝11時から探し始めた旅は深夜の3時、ゴールである大阪に到着した。
場所は心斎橋の近く
朝起きたら鍵かけずに開けっぱなしで出たらええから
と言われて、別れた
このおじさん達にも幸せが訪れますように…
で、朝起きたら9時
外でて、梅田まで歩く笑
梅田の駅タッチするまで、っていう自分ルール
電車は梅田から使って良い自分ルール笑
大阪帰ってきたな~という感じ
奥に見えるのがグランフロント
無事、梅田に到着!!!
横浜から梅田駅までかかった金額0円やけど
なんぼお金払っても経験できないような、そんな時間を過ごせた気がする。
勿論、優しい人しか乗せてもらえん訳やけど、皆優しいですね
本当に乗せてもらった人だけでなく声かけてくれた人、カフェオレくれた店員
感謝してもし足りないです
今後の人生で幸せが訪れることを願ってやまないです。
自分もこの受けた恩を忘れずに
ブログとしてアウトプットして心により刻み
他者に何かを与えるような存在になろうと誓った時間だった。
自分がやると決めた事を成し遂げたので
さらなる自尊心の強化への糧にもしたい。
何より、普段出会えない人との会話が新鮮で
楽しくて
色んな事を学べた
以上、私のヒッチハイクの旅の大まかな概要でした